2026/10/18 22:54

革紹介のトップバッターは、兵庫県たつの市に居を構える丸太産業さんの「ロータス」という革です。

これまで、国産革やイタリアンレザーなど、いろいろな革を購入して使ってきました。
そんな中で、一番好きになったのがこのロータスです。
最初はネットで見かけて一目惚れ。実際に購入して手に取ってみると、さらに惚れ込んでしまいました。
「これをmoripodworksの定番の革にしたい」
そう思ったのを覚えています。

まずは簡単に革の説明から。
ロータスは、タンニン鞣しで染料染めされた革、いわゆるヌメ革です。原皮(もととなる皮)にも国産のものが使われています。

色は全部で8種類。
これがまた、どの色もいいんですよ。
例えば黒。真っ黒というわけではなく、少し淡さのある絶妙な黒色をしています。
赤もいいんです。最初は非常に上品な赤色なのですが、使い込むうちに色が深まり、艶のあるかっこいい赤へと変わっていきます。
緑もいいんですよ。これもいわゆる真緑ではなく、何とも言えない絶妙な色味なんです。
……絶妙としか言ってませんね。語彙力がなくてすみません。

全部の色について語り始めると長くなってしまうので、このくらいにしておきますが、ほかの色も本当にいいんです。

そして、色だけでなく質感も魅力的です。
使い始めはすべすべ、もちもち。少しマットで、落ち着いた雰囲気があります。
それが使い込むうちに、どんどん艶が増していきます。
最初のマットな表情からは想像できないくらい、ツヤッツヤになっていくんです。
この変化がまた楽しい。

ただし、いいところばかりではありません。
正直なところ、汚れや水にはあまり強くない革です。
特に使い始めは水分を吸収しやすく、水滴がついただけでもシミになってしまうことがあります。
でも、使い込んでいくうちに色が深まり、艶が増すことで、最初は気になっていたシミや傷が目立たなくなることもあります。

もちろん、すべてのシミや傷が消えるわけではありません。
それでも、僕はそういうところも含めて、この革が好きです。
写真の赤い財布は、僕自身が2〜3年使っているものです。
どうでしょう、このツヤ。
色も深くなり、傷もついて、最高にかっこよくなっています。
新品のときの上品な赤も好きですが、今のこの表情はもっと好きです。
財布の内側には、グレーのロータスを使っています。
カードポケットは収納しているカードの形に合わせてふっくらと膨らみ、コインケースは使い込むうちにペタンコに閉じられるようになりました。
使い始めの頃とは形も少しずつ変わってきています。
こちらも艶が出てきて、いい味を出しています。
そして、写真のかばんにもグレーのロータスを使っています。
こちらは使い始めて半年ほど。
普段、外側に向けている面は日焼けによって色味が変わり、体に当たる面は擦れることで艶が出てきました。
同じかばんの表と裏でも、こんなに違う変化をするんです。
雨の日も特に気にせず使っているので、水ジミもできています。
でも、僕はあまり気にしていません。
雨に降られた日も、毎日持ち歩いた時間も、全部革に残っている。
それもまた、このかばんの味だと思っています。

もちろん、きれいな状態を保ちながら使うのも、革製品の楽しみ方のひとつです。
ただ、僕はあまり気にせず使って、少しずつ表情が変わっていくのを楽しむのが好きです。

ともに時間を重ねる革
汚れも、傷も、使い込んで生まれた艶も。
すべてが、その人とともに歩んだ時間の証になっていく。
そんな革です。

新品のときも好きですが、使い込んだロータスはもっと好きです。

これからも、moripodworksの定番として使い続けていきたい革です。